正確に不良品と良品を簡単に判断できる検査治具

治具は治工具と呼ばれることもあるのですが、加工・組み立て・検査など各工程で製造をサポートするために使用される器具で、加工工程の中では工具の位置決めや案内サポート、材料の固定などを行う目的で使用します。組み立て工程では部品を所定位置に配置したり挿入するなど、様々な役割を持ちます。加工や組み立ては製造工程になるものですが、製造工程の最終段階になるのが検査であり、ここで利用するのが検査治具です。ボール盤を使って材料に穴をあけるときなど、治具に材料をセットしておけばドリルは垂直に下ろすだけで全ての材料に対して同じ位置に正確に穴をあけることが可能になりますので、治具を使うことで大量生産工数が楽になることや穴位置のばらつきも防止できるメリットもあります。

検査治具は主に完成品検査で使用するものになるのですが、中には製造工程で特定の検査を行ってから次の工程に入らないとならないものもあるので、この場合も検査治具を作ることで製品の品質維持に役立てることができます。なお、検査治具は主に検査工程で使用するもので、これを使うのは検査担当者になります。担当者の中には長年同じ仕事を続けているベテランもいるでしょうし、最近新しい仲間になった新人もいます。検査治具は、ベテランや新人などに関係なく正確に不良品と良品を簡単に判断できる、このような機能が備わっていることが重要ですし、使い勝手の良し悪しも品質に大きな影響を与えます。

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