検査治具は判断基準の明確さやコストも重要

工場の中での検査は、製品の品質を維持させるために欠かせない作業です。モノづくりの現場によっても異なりますが、基本的には全数検査を実施するのが一般的で、抜き取り検査で行うのはごくわずかの製品ノミなどのケースは多いのではないでしょうか。また、複数の検査が必要になると検査工数が増えるなどからも検査治具を作るケースも多いといえます。作業者により判断でのばらつきが生じてしまう、これは品質に影響を与えることからも検査治具を作るときには判断のばらつきが起きにくい判断基準が明確になっていることを意識しなければなりません。

例えば、治具にあるピンが製品の穴にすんなり入ると合格もしくは不合格など、単純明快な判断基準で使えるものを制作します。検査治具は作業性の良さも重要ですが、作業性の良さをあまりにも追求し過ぎてしまってコストが多く掛かるのも困ります。特に、生産数が少なくて一つ当たりの単価が安いものに高額な費用をかけて治具を作ることはあまり良いことではありません。金属などを使う治具の場合は、利用する金属の種類で価格が異なるためこれから作る検査治具に必要な素材について把握することが大切です。

金属よりも樹脂の方がコストが安いため、樹脂でも十分検査治具が作れるとなったときには金属での製作をやめて樹脂に切り替えるなどのやり方もあるわけです。治具を専門にしている会社には色々な経験やノウハウがあるので、自社が抱える問題を伝えることで提案して貰えます。

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