電子機器の進歩にはめざましいものがあります。一昔前までは想像さえ出来なかったような事が、今では日常に普通に行われるようになってきました。また、先端の電子機器が普通の人に広く出回るようにもなってきています。このようなことが行われるようになったのは、電子機器が大量生産できるようになり価格が大幅に下がったからです。

その際の端的な例として挙げられるのがスマートフォンです。一昔前に車載電話と呼ばれるような時代においては、持ち歩くということさえできないようになっており価格も大変高額なものでした。このような低価格が行われた背景としては、半導体の高度集積化が行われるようになり、電子機器を構成するパーツの数が見かけ上著しく減ったことによります。パンツの中には、高度に集積化されたLSIなどがあります。

実際のところは電子回路としてはより高度なものとなっています。また使われている半導体素子の数も著しく増えてきました。ただ集積回路の中に組み込まれているために表には出てこないだけです。このように半導体が高度に集積化されたLSIを使用しているスマートフォンなどの電子デバイスでは、その動作確認を行う際には以前のように一つ一つのパーツを検査するということはもはやできません。

その代わりに行われているのが、LSIに装着するオリジナルソケットと専用の検査治具です。基板上の動作のための回路とは別に動作チェックのための回路構成を行う必要があるために、検査治具とオリジナルソケットが必要となってきます。このような、検査治具とオリジナルソケットの組み合わせにより迅速に回路動作チェックが行えるようになってきました。