半導体を設計製造する場合、トータルな回路でいろいろな試験をして品質保証をすることが重要です。例えば、漏電試験では負荷の高い状況で決められたテストをして見極めます。また、防水性や耐水性では水や湿度の中で運転をしてパフォーマンスに異常がないかを見ていきます。これらの各種試験は専用の試験機があり、これと接続する必要があるのです。
このために必要な部品は検査用カスタムソケットと呼ばれるもので、製品と試験機をつなぐ役割があります。基本的には、製品に対してそれぞれ必要なのですが、工夫をすることで共通化設計が実現して、コストや納期を安く抑えることにつながります。具体的には、製品側において試験機を想定した接続できるように共通設計をしておきます。このように対応することで、簡単に取り付け取り外しが製品ごとにすることが出来るのです。
また、製品のテストごとに検査用カスタムソケットを管理するのは手間と場所をとってしまいます。取り付けミスによるヒューマンエラーと設備破損のリスクを避けることにもつながるのです。検査ソケットは品質も重要となり、検査目的に対して耐えられるような仕様でなければなりません。例えば、漏電テストであれば漏電の原因にならないような設計と品質が求められます。
耐水テストでは、耐水性の高い検査用ソケットが重要となり、水に弱かったら意味がありません。検査カスタムソケットが原因でテストがだめになると、評価期間など開発にもたらせるインパクトは多大となってしまいます。最悪は設備や製品の破損につながります。検査用カスタムソケットは信頼性のある業者に委託することが重要で、保証も含めてしっかりとしているかの確認がポイントです。