モノづくりの現場では省力化を図りコストダウン、生産性を向上させて売り上げアップなど様々な工夫を行いながらコストを抑えたり利益を高めている工場は多いといえます。これらを達成するために欠かせないのが検査治具であり、最適な治具を導入することで不良率を下げて無駄を排除できるようになりますし検査工数が大幅に削減するので人件費の削減効果への期待も高まります。検査治具は文字通り、検査をより正確にかつスピーディーに行うために制作するもので、部品ごとに検査治具を作るとなると制作費用も高くなるし治具を置く場所のスペースや定期的に実施する校正などの問題もあるので、基本的には量産対応品で生産量が多いものに絞り込みをされるケースは多いのではないでしょうか。正方形の板に10個の穴が均等に開いている部品があるとき、正方形のサイズはそれほど重視しないけれども、10個の穴位置がかなり重要となった場合には、ノギスなどを使って寸法測定が必要になりますし穴の数も10個であることを確認しなければならないときは数を数える工数も出て来るわけです。

検査治具を作り、治具に完成物を当てはめたときぴったりはまると穴位置が正しくて数も正解、しかし治具に入らないなどの場合は穴位置の寸法が狂っていたり穴の数が少ないなど不良品であることが明確です。一見、簡単そうな検査も実際にやってみると工数がかなりかかる、しかも見逃しやすいなどの場合は検査治具を作った方が安心に繋がりますし、コストダウンや売り上げアップにも良い効果を期待できます。