ICソケットの接触不良の確認方法

試作品を開発するとき、最初はユニバーサル基板を使って回路設計通りに電子部品を接続するケースがあります。汎用性がある電子回路などの場合は、プリント基板の試作品から行うことになるのですが、新しい回路などの場合はいきなりプリント基板を製造せずに、電子工作にも便利なユニバーサル基板を利用するケースが多いようです。同一ピッチで縦横方向にスルーホールが開いている、裏側は半田を取り付けることができるランドが設けてある、部品のリード線を利用して回路を構成するなどの使い方で製作が可能です。ICはICソケットを使えば、同一機能のICを付け替えしながらテストするときにも便利ですし、他の基板についているICを一時的に流用したいときなど、両者にICソケットが使用されていると作業効率が高まります。

なお、ICソケットは抜き差しの耐久性があるので、耐久性を超えるような使い方はできません。ただし、挿抜耐久は20~100回程度などといわれているので、頻繁に抜き差しをしなければ問題になることありません。ICソケットを使って電源を入れたけれども、動作しないなどの場合は考えられる故障個所をひとつずつチェックすることになりますが、稀ではあるけれどもICソケットは接点不良が起きることもあります。接点不良が起きているかもしれない、このようなときにはデジタルテスタを抵抗レンジに切り替える、端子側と上側にそれぞれテスタのリードを当ててショート状態になっていることを確認すれば良いのです。

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