良い検査治具に求められる作業性の良さ

検査治具を作ったけれども、作業者がそれを利用しないなどのケースはあまり良いことではありません。しかし、検査するスタッフが熟練者などの場合は作業性の良さから治具を使うよりも前から行っていた方法が良いと判断、結果的に治具を使わずに従来通りのやり方に戻るケースもゼロとはいい切れません。この場合は作業者全員に対しての境域や周知徹底をお願いする形になるのですが、それと同時に検査治具のあり方について見直す必要もあります。検査治具は、操作がとても簡単で作業者のレベルに関係なく誰もが使いこなせるもの、誰でも繰り返し作業が同じようにできるとかなるべく使い方が簡単など基本的な要素を満たしていることが重要です。

例えば、検査員の技量に関係なく繰り返し行っても同様に脱着ができたり、固定する位置が誰もが簡単に決められて検査ポイントで測定機器を簡単に当てられるなど作業性の良さが求められます。熟練者などの場合は、今までやっていた方法で数年から数十年もの中で作業していたわけで、そのやり方が最もやりやすいと考えてしまえば治具よりも自己流、過去のやり方を考えてしまうわけです。そのため、熟練者も今までよりも簡単に使える検査治具を考えることが重要です。素晴らしい治具を作ることで不良品の判定が確実にできるようになるけれども、作業性悪い物を使うと検査工数は今までも増えてしまうなどのデメリットもありますので、検査治具を作るときには作業性の良さも重視しましょう。

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